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インフル・風邪などの感染症「子育て世帯が知っておきたい予防と対策」

寒くなる季節、気をつけたいのが風邪やインフルエンザ。特にこどもがかかると家族全体に拡がりやすく、仕事や学校にも影響が出てしまいます。そこで今回は、松山市の保健師さんに『子育て世帯が知っておきたい予防と対策』をQ&A形式で伺いました。
- 家庭でできる風邪・インフルエンザの基本予防は?
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感染症を防ぐための基本は「持ち込まない」・「持ち出さない」・「拡げない」ことです。ご家庭では以下の感染予防対策をお願いします。
- 外出後の手洗いや手指衛生を徹底しましょう。
- 咳エチケットを守りましょう。咳やくしゃみをする際は、ティッシュ・ハンカチ、袖で口と鼻を覆いましょう。
- 適度な湿度の保持や換気を行いましょう。
(インフルエンザの場合は湿度50〜60%が理想です) - 栄養と休息をしっかりとり、抵抗力を高めることも大切です。
- 小さなこどもに手洗いを習慣化させるコツは?
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手を洗うことで、手に付着した細菌などを減らし感染予防になることを伝えて、大人が一緒に見本を見せましょう。汚れが残りやすいところと、正しい手洗いの方法を紹介します。
汚れが残りやすいところ
- 指先や爪の間
- 指の間
- 親指の周り
- 手首
- 手のしわ
手洗いの方法

- 石けんをつけ、手のひらを合わせてよく洗う
- 手の甲を伸ばすように洗う
- 指先・爪の間をよく洗う
- 指の間を十分に洗う
- 親指と手のひらをねじり洗いする
- 手首を洗う
- 水で十分に手をすすぎ、ペーパータオルや清潔なタオルで拭く
松山市の「手洗い・うがい・歯みがき」推奨ソングで手洗いをマスターしよう

小さいこどもさん向けには、松山市の「手洗い・うがい・歯みがき」推奨ソングを口ずさみながら、楽しく習慣化するのもおすすめです。
「手洗い・うがい・歯みがき」推進ソングについては下記のページをご参照ください。
松山市「手洗い・うがい・歯みがき」推進ソング~元気で笑顔~ができました(外部リンク[松山市ホームページ])- インフルエンザワクチンはいつ接種すべき?
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こどものインフルエンザワクチンは、予防接種法に定められた定期接種ではなく、任意接種です。接種を希望される場合は、かかりつけ医にご相談を。

- 家族の誰かがかかってしまったとき家庭内感染を防ぐ方法は?
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インフルエンザは「飛沫感染」と「接触感染」により拡がります。家庭内でも次の点にご注意ください。
- 感染した人が咳やくしゃみをすると、2メートル以内では感染することがあります。家の中でも咳エチケットを心がけましょう。
- 接触感染を防ぐため、手洗いやアルコールによる環境消毒を行いましょう。
(ただしノロウイルスなどの感染性胃腸炎にはアルコールは効果が低いため、次亜塩素酸ナトリウム等を用いた環境消毒が推奨されます。また使用上の注意をよく確認しましょう。) - 食器・タオル・歯ブラシなどは共用せず、個別に使用してください。
- 換気をこまめに行い、湿度を保ちましょう。
また、インフルエンザにかかって自宅で療養する場合は、異常行動に注意が必要です。発熱から少なくとも2日間は転落事故などの防止策を講じてください。
- 病院への受診の目安は?
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ふだんと様子が違うなどお子さんの体調不良時には、まずかかりつけ医に相談しましょう。かかりつけ医がお休みのときは、松山市ホームページ「こどもの救急ガイドブック」を参考にするか、「こども医療電話相談(♯8000)」をご利用ください。「こどもの救急ガイドブック」では、発熱・腹痛・けが・誤飲などの際の対応についても確認できます。
「こどもの救急ガイドブック」や「こども医療電話相談(♯8000)」については下記のページをご参照ください。
休日・夜間に子どもさんの具合が悪くなったときは(外部リンク[松山市ホームページ])
まとめ

手洗い・換気・咳エチケットなど日常の習慣が、家族みんなを守る大切な一歩になります。『完全に防ぐことはできなくても、できる限り広げない』ことを意識するだけでも安心感が違ってきます。この記事を参考に、今年の冬を家族で元気に乗り切りましょう。
