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カンガエルーレポート

くめっこ広場

今回は、松山市久米公民館2階の談話室を拠点に活動している「くめっこ広場」を紹介します。くめっこ広場は、毎週月・水・金曜日の午後3時から5時までオープンしている小学生のためのコミュニティスペースです。放課後の居場所作りとして安心して集える場所を提供し、学びや遊びを支援することを大切にしながら活動しています。取材当日は7名の小学生が参加し、宿題をしたり、工作や遊びを通してボランティアスタッフと交流を図ったりして過ごしていました。

地域の公民館で子どもの居場所作り

学校帰りの小学生たちが「ただいま」という元気な声を響かせながら室内に入ってきました。午後3時すぎ、最初に入ってきたのは1年生の3人です。受付で名前を書いたら、早速、宿題を始めました。プリントや文字の練習など、自分のペースで取り組んでいました。音読や計算カードは、聞いてほしいスタッフに自分から声を掛けて、聞いてもらっていました。
入り口に立てかける看板も自分たちで作成します。この日は1年生の男の子が文章を考え、チョークで今日の予定などを書いていました。

しばらくすると、上の学年の子どもたちも入室し、賑やかになってきました。
宿題を終えた子どもたちは、お手玉や織物など、自分の好きなことをして自由に遊んでいました。

また、地域の文化祭に出品する作品づくりにも大人と一緒に取り組んでいました。ペットボトルで作ったブレスレットや、ペットボトルのフタで作った太鼓、それらの作品を入れるラッピングの準備も自分たちで行います。
「このブレスレットは、どんな人が買ってくれるかな」「どのくらいの値段だったら買ってくれるかな」など、想像しながら作っている子どもたちの表情はとても楽しそうです。

くめっこ広場では、子どもたちを子ども扱いしないで、大人と同じように接することを心がけています。子どもが分かりやすい言葉に置き換え、気持ちが適切に伝わる言葉選びをすることでコミュニケーションも円滑になります。お互いを尊重しながら、子どもも大人も放課後のひとときを楽しそうに過ごしていました。

主催者から

くめっこ広場 代表
関 芳子さん

くめっこ広場は、今年の7月から活動を始めました。地域の公民館を拠点に、放課後の子どもたちが安心して集える場所を提供し、地域社会と子どもたちが笑顔で交流する場所を作りたいという思いからです。民間の学童保育として、既存の学童保育とは違った役割を果たすことができればと考えています。
くめっこ広場は、「地域の方への感謝の気持ち」「施設や物を大切に使う気持ち」「周りの人のことを考えて行動できる姿勢」を育んでほしいという願いのもと、活動しています。また、子どもたちとの関わりでは、子どもの気持ちに寄り添ったサポートを心がけています。
大学生のボランティアスタッフに宿題を教えてもらったり、地域の高齢者の方に昔の遊びを教えてもらったりするなど、子どもたちはいろいろな世代の人たちとコミュニケーションを図りながら過ごしています。
また、地域の方のご厚意によるラスク作りやしそジュース作りなどの交流体験イベントのほか、様々な分野の専門家とオンラインで繋がり、ワークショップを開催するなど、子どもたちの興味の幅を広げるような体験活動も実施しています。
放課後の子どもの居場所作りを通じて、地域の方と子どもの架け橋のような存在になりたいと思っています。また、久米地区だけではなく、松山市内の他の地域でもこのような居場所が増えていってほしいなと思います。

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