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カンガエルーシアター
パパママのなんぶde子育て防災
松山市南部児童センターで行われた「パパママのなんぶde子育て防災」の様子を紹介します。
2021年11月26日金曜日、松山市南部児童センターで「パパママのなんぶde子育て防災」が開催されました。当日は10組の親子が参加し、防災について学びました。
まずは、松山市総合政策部 防災・危機管理課の門田侑子さんから、過去の災害で子育て世代に起こったことついてのお話がありました。災害が起こった時に大事なのは、まずは自分を守ること。自分がケガをしたり、動けなくなったりしたら子どもは守れません。さまざまな場面を想定し、災害が発生した時の行動を事前に確認しておくことも大切です。防災リーダークラブの大学生からは、リトミック(音楽を使って身体を動かす教育法)を交えた災害時のポーズの取り方を教えてもらいました。子どもたちはイラストや音楽に合わせ、大学生たちのポーズを真似して楽しみながら学びました。
また、災害発生後の1週間を乗り切るための備えとして、ローリングストックの紹介がありました。子どもが食べられるもの・食べ慣れているものを用意したり、野菜不足を防ぐための野菜ジュースやビタミン剤などを備えたりしておくといいそうです。松山市の備蓄食料品の紹介もあり、参加者へおみやげとして配布していました。
その他、避難所で活躍する段ボールベッドの組み立て・片付け方法や、簡易トイレの凝固剤を使った実験、起震車での揺れも体験し、参加者たちは災害時に備えることの大切さを実感していました。
講師から
松山市総合政策部 防災・危機管理課 市民防災担当
主任
門田 侑子さん
防災対策には100%完璧という答えがなく、備えや対策をしても不安になることがあるかもしれません。そのような方におすすめしているのは「気負わない防災」です。ひとつでも何かをしていたら、プラスの備えになりますので、少しずつ備えることを心がけてみてはいかがでしょうか。非常食をひとつ用意しておく、部屋の中の倒れてきそうなものを動かしておくなど、できることから始めるだけで構いません。「楽しみながら」が、防災を続ける上でのキーワードです。
子育て世代の皆さんはとても忙しく、たくさんの対策を一気にするのは難しいです。私たち行政や地域の皆さんもサポートしながら、助け合い、支え合えるような体制をつくっていきたいと思います。
防災リーダークラブ
愛媛大学所属 防災士
竹本 悠希さん
私たちは県内の大学生が所属する防災リーダークラブのメンバーで、多くのメンバーが防災士資格を取得しています。その知識を活用し、さらに防災の知識を深めていきたいという思いで活動しています。地域の防災訓練に参加したり、学校や子ども向けイベントで防災教育にも関わらせていただいたりしています。
ここしばらくは、コロナ禍ということもあり、あまり活動できていませんでしたが、オンラインでの講演会に参加するなどして学ぶ機会もありました。コロナ禍における避難所での対策など、防災に関する情報も変化しています。大人だけでなく、子どもさんたちも一緒に、防災について楽しく学んでほしいと思います。
主催者から
松山市南部児童センター
児童厚生員
宮井 優子さん
災害が起こった時に、自分や子どもをどう守るか、不安に思っている方も多いと思います。実際、育児や日々の生活に追われ、何も用意ができていないという方もいらっしゃるかもしれません。育児をしている子育て世代ならではの年齢に応じた悩みもあると思います。いざという時に、避難グッズの中に何を用意していたらよいのかなど、この機会に防災について考え、忙しくても備えられる工夫を知ってもらえればと思い、今回のイベントを企画しました。災害はお家にいる時、外出中、いつ起きるか分かりません。万が一に備え、日頃から家族や友人と防災のお話をし、災害に備えましょう。
参加者インタビュー
- 子育て中の防災について知りたかったので参加しました。普段から無理なく備えられるよう、再確認できたのでよかったです。
- 防災の準備を何もしていなかったのでいいきっかけだと思い、参加しました。何を備蓄したらいいのかなど、リストにしていただけたので助かりました。
- 防災について子どもと楽しく学べると思って参加しました。ベッドや簡易トイレの作り方は知らなかったので驚きました。大学生の方々まで来てくださってうれしかったです。
- 防災準備をしなければと常々、思っていました。水の備蓄はしていますが、食料品などはしていなかったので、これから備えていこうと思います。
- 防災グッズの備えに興味を持ちました。ペットを飼っているため、ペットの防災も教えてほしいと思いました。
- 防災グッズなど準備しないといけないと思いつつ、行動に移していなかったのできちんと考えるきっかけになりました。避難所体験などもしてみたいです。