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カンガエルーシアター
新春 茶道体験会
松山市北条児童センターで行われた「新春 茶道体験会」の様子を紹介します。
2024年1月8日月曜日、松山市北条児童センターで「新春 茶道体験会」が行われました。今回のイベントは、北条児童センターと聖カタリナ大学茶道部がコラボレーションした初めての試みです。当日は小学生や保護者31名が参加し、茶道体験を楽しみました。
最初に、聖カタリナ大学茶道部の部員が、お点前を披露してくれました。お茶を点てる前にもさまざまな作法があります。帛紗(ふくさ)で茶道具を清めたり、茶碗をお湯で温めるなど、茶道具の使い方や作法を分かりやすく説明していました。お茶を点てる際には、茶筅(ちゃせん)の音が心地よく響き、参加者たちは一つひとつの所作に静かに見入っていました。
お点前を見学したあとは、いよいよ実践です。まずは、季節に合わせた梅の形の上生菓子をいただきました。抹茶を飲む前に甘いお菓子を食べることで、抹茶の苦みを和らげることができるそうです。お菓子の切り方、食べ方にも作法があり、部員たちは子どもたちに声を掛けながら教えていました。
次に、お茶を点てます。茶碗に抹茶を入れ、お湯を注いでもらい、茶筅で点てていきます。数字の「1」を書くように手首を縦に動かし、細かい泡が立つまで泡立てます。手首の動かし方など、上手に点てる方法を部員たちがアドバイスしていました。泡立ったら茶筅で「の」の字を描き、茶筅を取り出します。そして茶碗を取り、時計まわりに2回まわしていただきます。
聖カタリナ大学筝曲同好会の演奏も行われ、参加者たちは自分で点てたお茶を飲みながら琴の音色に癒されていました。
参加者インタビュー
小学1年生の女の子
幼稚園の頃に茶道を体験したことがありました。お菓子の切り方などいろいろなことが学べてよかったです。お茶はあまり苦くなくておいしかったです。
4年生の女の子と保護者
(小学4年生の女の子)抹茶を飲みながら、きれいな琴の演奏を聴けて楽しく参加できてよかったです。
(小学4年生の女の子)初めて抹茶を飲んで苦さにびっくりしました。お茶を点てるのに、いろいろな作法があることを知り、すごいなと思いました。
(保護者)お茶を体験する機会がなかなかなく、子どもに体験させたいと思い、また私自身も興味があったので親子で参加することにしました。説明がとても分かりやすく、楽しく参加できました。
兄妹で参加
(小学1年生の女の子)お茶もお菓子もおいしくて、楽しかったです。
(小学5年生の男の子)とてもおいしい和菓子とお茶を飲めて楽しかったです。昨年、学校で茶道クラブに入っていたので、思い出しながらお茶を点てました。難しかったけど楽しかったです。
兄妹弟で参加
(小学1年生の男の子)幼稚園の時にお茶を飲んだことがありました。お茶は久しぶりで苦さもありましたが、先に和菓子を食べて甘みが残っていたので飲みやすかったです。
(小学3年生の女の子)和菓子を切ったあと食べる順番があることを知って驚きました。お茶は幼稚園の教室で体験したことがあったのですが、今日のお茶の方が飲みやすかったです。
(小学5年生の男の子)お茶は以前、飲んだことがあって苦くて苦手だったのですが、今日は入れる抹茶の量を少なくしたので少し好きになりました。
講師から
聖カタリナ大学茶道部
週2回、茶道裏千家の先生をお迎えして活動しています。子どもたちに茶道のことを知ってもらいたいと思い、体験会を行うことにしました。分かりやすい言葉で、子どもたちの手の大きさに合わせた作法の仕方を伝えるように心がけました。また、子どもたちの表情を見ながらさりげなくサポートするようにしました。
実際に飲んだあとの「おいしい」とか「苦い」といった表情を見ると心から体験しているんだなと思い、うれしかったです。最初は緊張している様子でしたが、子どもたちも保護者の皆さんも笑顔で帰って行かれたので、開催してよかったと思っています。今後もいろいろな世代に茶道の魅力を伝えていきたいです。
主催者から
松山市北条児童センター
壷内 彩加さん
今回の体験会は、聖カタリナ大学茶道部から声を掛けていただいて実現しました。茶道では、普段の遊びとは違う「静」の時間を感じることができます。茶道を通して子どもたちに日本文化の魅力を感じてもらい、特別な時間を過ごしてもらえればと思い、企画しました。また、お子さんだけでなく、家族で参加できるようにすることで、イベントに参加しやすいようにしました。
子どもたちは楽しそうに体験していましたし、茶道部員の皆さんはコミュニケーションを取りながら分かりやすく教えてくださっていたので、お互いによい時間になったのではないでしょうか。
同じ地区にある聖カタリナ大学など、今後も地域と連携を図りながら地域全体で子育てをしていけるように、児童館が先駆けとなってイベントなどを企画していきたいと思います。