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カンガエルーレポート

子育て環境を育むワークショップ

2024年2月17日土曜日、松山市立余土保育園を会場に「子育て環境を育むワークショップ」が開催されました。
松山市内在住の0歳から18歳までのこどもを持つ保護者や、松山市内で子育てサークル・支援活動を行っている団体が子育てについて語り合い、子育てしやすい環境を整えるために必要な取組みや課題を共有しました。

子育て環境のさらなる充実を目指して

今回のワークショップは、乳幼児期・学童期・思春期の様々な子育て段階にある保護者、また子育てが一段落した経験者たちが参加して行われました。自身の子育てを振り返りながら感じる(感じた)ことを分かち合い、どのようにすればより子育てしやすい環境になるかなどが話し合われました。

最初に、松山市から少子化の現状や市の子育て支援策、こどもまんなか応援サポーターなどについての紹介がありました。
続いて、特定非営利活動法人ワークライフ・コラボのキャリアコンサルタント 堀田真奈さんをファシリテーターに迎え、3グループに分かれてグループワークを行いました。

1つ目のテーマ「こどもと接する際、子育て中で『大変なこと』と『楽しいこと』は?」では、それぞれが「大変なこと」を水色の付箋に、「楽しいこと」をピンク色の付箋に書き出しました。さらに、付箋をグルーピングし、書いた理由をグループ内で共有しました。その後、各グループで代表者が発表し、子育ての大変さや楽しさを共感し合いました。
2つ目の「子育てに対するプラスイメージを効果的に発信するには?」というテーマでは、どこから子育て情報を得ているかを出し合いました。SNSやインターネットが大部分を占め、その他、雑誌、保育士などいろいろな方法で情報を得ていることが分かりました。
また、3つ目のテーマ「子育て支援やこども施策に対する、市への意見や希望する取組みは?」についても、グループ内でアイデアを出し合いました。最後にグループの代表者が意見を取りまとめて発表し、全体で共有を行いました。

参加者たちは、自分の子育てを振り返りながらいろいろな話に耳を傾け、大変さだけではない、子育ての楽しさや喜びを改めて実感していました。

参加者インタビュー

  • いろいろな視点からの意見を聞くことができて大変参考になりました。
  • いろいろな世代の方と一緒に、子育てを深く考えることができ、大変よい機会でした。今日出された意見が、これから子育てされる方の支援につながると本当にうれしいと思います。こども家庭部の活動報告を楽しみにお待ちしています。
  • たくさんの意見が出せてよかったです。
  • グループのなかには様々な方がいて、それぞれの立場での意見を聞けたことがよかったです。
  • いろいろと話が弾み、全然時間が足りませんでした。改善してほしいことを伝えられたらなと思って参加しましたが、得られる有意義な情報がとても多くて、参加してよかったです。こういう機会がもっと身近で、たくさん開催されるとよいのになと思います。子育て環境を育むというと、少しテーマが難しいのでもう少し違う切り口でもよいかもしれません。たくさんのこどもたちが、地域全体で大切にしてもらえていることが実感できる松山市であってほしいです。
  • グループメンバーで語り合うことで、いろいろな立場の意見や経験を聴くことができました。
  • 異なる世代の意見交換ができ、同世代間との意見交換とは違う気づきがありました。オンラインでの繋がりや、同世代が集まりやすい場所はありますが、異世代の交流の機会があってもよいと思いました。

主催者インタビュー

松山市こども家庭部 こどもえがお課 主査 森田 真司さん

1.今回のワークショップを開催するに至った経緯と目的をお聞かせください。

少子化対策と子育て環境の充実には、こどもや子育て当事者など、現場からのご意見が大変重要で貴重だと考えています。
近年、「子育ては大変」というマイナスイメージが先行しており、「楽しいことや感動することもある」というプラスイメージの発信に向けた、これまでの体験と、さらに子育てしやすい環境整備に向けて、今の市の取組みに対するご意見や、今後のニーズ、市への要望をお伺いすることを目的に開催しました。

2.松山市の子育て環境における現在の取組み、課題についてお聞かせください。

本市では、妊娠・出産期、乳児期、幼児期、学童期の各ライフステージに応じた支援を行っています。
妊娠・出産期は、妊娠に向けて、プレコンセプションケアや、不妊治療にかかる先進医療費助成を行っています。また、妊娠中は、保健師の面談や、すくすく・サポートでの相談体制を整えて、不安の解消に努めています。
乳幼児期は、保育所での預かりはもちろん、保護者のリフレッシュ優先枠を設けた一時預かりや、病児・病後児保育の実施施設を拡充するなど、多様な保育サービスの充実を図っています。
学童期は、児童クラブの拡充をはじめ、ヤングケアラーの相談・支援や、一定要件を満たした小学生や中学生向けの学習支援なども行っています。
他にも、昨年12月から対象年齢を18歳までに拡大した「子ども医療費無料化」など、様々な取組みを行っています。
課題としては、これらの様々な取組みの情報がタイムリーに手元に届かなかったり、利用したくても、自ら申請などをすることが難しいケースもあることから、プッシュ型やアウトリーチ型の支援を行っていく必要があると感じています。

3.当日のワークショップの感想、成果についてお聞かせください。

乳児や小学生のこどもも同席し、和やかな雰囲気で、どのグループでも、積極的に話し合いが行われていました。開催後のアンケートでは、「いろいろな視点からの意見が聴けた」「話が弾み時間が足りなかった」「こういう機会がもっと身近で、たくさん開催されるとよい」と感想をいただいたことから、参加者にとっても満足度の高いワークショップだったと思います。
また、市としても、「親がこどもの成長に応じて学ぶ機会があればよい」「子育て情報をタイムリーに届けてほしい」「こどもが気軽に相談できる場所を」など、多くの貴重なご意見もいただきましたので、今後の取組みに活かしていきたいと思います。

4.今後予定している松山市の取組みについて教えてください。

来年度は、子育てに困難を抱える家庭に対して切れ目なく支援する「こども家庭センター」を設置する予定で、親子が気軽に訪れ、交流や相談ができる子育て支援センターや子育てひろばとも連携し、安心して子育てできる環境を整えます。
また、市内3か所にある病児・病後児保育の実施施設を、5か所に拡大し、市内東西南北の各地区での受入体制を確保するほか、民間児童クラブへの補助や公設児童クラブ職員の処遇改善を行い、放課後児童の受け皿をさらに拡充するなど、今後も様々な取組みを展開していく予定です。
今後は、今回いただいたワークショップでのご意見も踏まえ、こどもや子育て当事者からのご意見をさらに伺いながら、松山市のこども施策の指針となる「松山市こども計画」を策定する予定ですので、引き続き、多くの方からご意見などをいただければと思います。

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