ページの先頭です。

メインメニューへ移動します。

本文へ移動します。

フッターへ移動します。

本文です。

カンガエルーシアター

夏休み伝統文化こども体験事業「尺八教室」

松山市民会館で行われた夏休み伝統文化こども体験事業「尺八教室」の様子を紹介します。

2024年8月7日水曜日、松山市民会館3階小ホールで夏休み伝統文化こども体験事業「尺八教室」が開催されました。松山市内および近郊の小中学生を対象に5日間の日程で行われ、当日は24名が参加しました。

教室4日目のこの日は、音を出す練習から始めました。尺八は、音を出すのが難しい楽器です。コツをつかんでもらおうと、先生が用意したストローと風車を使って息の出し方を教わりました。ストローをくわえて息を吸ったり吐いたりする動作は、尺八を吹いている動作とよく似ているそうです。ストローの先端を軽くつまんで風車(尺八)に息を吹きかけ、よくまわる(音が鳴る)箇所を探します。息の出し方や吹き口への唇のあて方など、試行錯誤しながら探っていくことで、音が出るようになるそうです。その後、それぞれが実際に尺八を吹いて、音を出す練習をしました。

後半は舞台の上で翌日の発表会の練習を行いました。発表会では、教室2日目に自分で作った竹笛をできるだけ長く3回吹き、尺八でできるようになったことを保護者の前で披露します。先生は発表会に向けて、きれいな音が出なくても気にしないこと、演奏後すぐに竹笛や尺八を下ろさず余韻を残した演奏をしてほしいなど、参加者たちにアドバイスをしていました。

最後は参加者のリクエストに応えて、さまざまなポップスの曲を先生が尺八で披露し、贅沢なひとときを過ごしました。

参加者インタビュー

  • 最初は吹けなかったけど、今は少し吹けるようになりました。
  • 今まで洋楽器にしか触れていなかったので、よい経験になりました。
  • 吹けるようになってうれしかったです。教え方が分かりやすかったです。
  • 難しかったけど、先生たちがやさしく教えてくれたので楽しかったです。
  • とても楽しかったです。尺八の歴史が知れて、よく分かりました。
  • 去年より吹けたのでうれしかったです。
  • 2年生の時に尺八を見て、興味があったので参加しました。吹くのは難しかったけど楽しかったです。(小学3年生)
  • 去年のお琴教室が楽しかったので参加しました。ですが、まだ尺八の音は出ません。(小学3年生)
  • とても楽しかったです。竹笛を吹くのが難しかったです。(小学3年生)
  • 和楽器が好きだったので、学校で配られたチラシを見て参加しました。少し音も出たし、楽しかったです。
  • 尺八は思ったよりも難しかったです。初めて吹いた時は頭がくらくらしました。この経験を他の楽器を吹く時などに生かしたいです。またこのような楽器に挑戦したいなと思いました。
  • 学校でチラシをもらって参加しました。見たことも聞いたこともなかった楽器なので少し緊張しましたが、慣れたらとても楽しくて来年もやってみたいと思いました。
  • 昔からある楽器にさわれたのでうれしかったです。発表会本番では、リコーダーの吹き口のようなものをつけて吹きたいです。
  • 初めて尺八を吹いてみて、簡単だと思っていたけど難しくてびっくりしました。またやってみたいです。
  • いろいろな音について、また舞台の秘密も知ることができました。先生もおもしろかったのでよかったです。また参加したいです。
  • 尺八のことがよく分かり、楽しかったです。また来年も参加したいです。
  • 吹けたのでよかったです。また参加したいです。(小学5年生)
  • 少しだけ鳴らすことができたのでよかったです。吹けるようになったら今度は曲を演奏してみたいです。(小学5年生)
  • 尺八を演奏したことがないので、演奏してみたいと思い、参加しました。難しいけど、先生がやさしく教えてくれるので楽しいです。(小学6年生)
  • 最初はうまく鳴らなくて息が通る音しか聞こえなかったけど、先生に教えていただき、コツをつかんで音が出せるようになりました。(中学3年生)
  • 何か楽器をしたいなと思っていたところ、この教室のチラシを見つけて参加しました。初めは音を出せませんでしたが、練習していくにつれて少しずつ音が出るようになりました。今ではある程度、音程も出せるのでこれからもっと練習をして、曲が演奏できるようになりたいと思います。とても楽しい講座でした。(中学2年生)

講師から

尺八工房 慈庵
代表 大萩 康喜さん

尺八は音を出すまでが難しい楽器ですが、歌口(吹き口)や指の開閉具合でさまざまな音色を出すことができます。例えば、リコーダーは強い息を入れると音が裏返ってしまいますが、尺八は強い息を入れると反応してくれます。反対に細い息を入れた時は、永遠のピアニッシモともいわれるように、すーっと消えていくような音が出せたりします。音になっていなくても息の音で演奏ができるのも特長のひとつです。

将来、子どもたちが何か楽器をやりたいと思った時に、尺八が選択肢に入ってくれればいいなと思っています。また、外国の方たちと交流する時に、日本には尺八という日本古来の楽器があることを伝えてもらえたらうれしいです。

今回、尺八の吹き口部分の製作体験も行ったのですが、皆さん、楽しんで製作してくださいました。これからもワークショップなどを通して、尺八の魅力を伝えていきたいと思っています。

主催者から

公益財団法人 松山市文化・スポーツ振興財団
事業振興部 文化振興課
主査
岡田 仁さん

夏休み伝統文化こども体験事業は、平成26年から始まりました。子どもたちに古くから日本に伝わる伝統文化に触れてもらい、日本のこころを学んでもらいたいと思い、松山市文化協会の会員さんにも相談しながら、伝統文化を広める機会をつくろうと思ったのがきっかけです。

最初はお琴教室のみだったのですが、年々いろいろな教室が増え、現在は夏休みと冬休みを合わせて、10の教室を開催しています。また昨年までは小学生を対象としていたのですが、小学生の時に体験したお子さんたちが、中学生になっても参加できるようにということで、今年から参加対象を中学生まで広げました。今年は例年の倍以上の応募があり、伝統文化に関心を持っているお子さんが増えているように感じました。また、この体験事業がきっかけとなり、師範試験やプロ棋士に挑戦するお子さんもいらっしゃって、うれしく思います。今後も継続して伝統文化に触れる機会をつくっていきたいです。

このページの一番上へ