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カンガエルーレポート

子ども食堂&フードパントリー

2023年12月16日土曜日、松山市畑寺福祉センターで「子ども食堂&フードパントリー」が行われました。
主催者のNPO法人ライフサポートアゴラでは、2021年から子ども食堂、2022年からフードバンクの活動を開始しました。現在は月に1回、予約制で子ども食堂とフードパントリーを開催し、お弁当や食料品などを必要な方へ支援しています。
当日は、約30名のボランティアスタッフが協力しながらお弁当作りやフードパントリーの準備を行い、利用者たちを迎えていました。

ボランティアスタッフが活躍

午前10時、松山市畑寺福祉センターの調理室に向かうと、ボランティアスタッフが4ヵ所の調理台に分かれてお弁当の下ごしらえを行っていました。この日のメニューは「焼豚玉子飯」「人参とかぼちゃのサラダ」「ビスコサンドチーズケーキ」です。利用者60名、スタッフ30名、合計90食分のお弁当を作ります。焼豚や目玉焼きを焼いたり、サラダの材料を切ったりするなど、調理台ごとに役割分担をして調理を進めていきます。

「焼豚玉子飯」と「人参とかぼちゃのサラダ」は、同じ容器に盛り付けます。白米の上に温めた焼豚と目玉焼きをのせ、タレをかけます。最後に、人参とかぼちゃのサラダを盛り付けたらお弁当の完成です。

おやつの「ビスコサンドチーズケーキ」は、半分に割ったビスコの上に特製のクリームチーズを流し込み、さらに上からビスコを重ね、オーブンでこんがりと焼いたら出来上がりです。

ボランティアスタッフの多くは、高校生や大学生です。通っている学校はさまざまですが、活動を通じて友達になる子が多く、よいつながりができているようです。ボランティアスタッフからは「みんなで調理して完成したお弁当を喜んでもらえてうれしい。頑張ったかいがある」「調理だけでなく、力仕事もあり、役に立っている気がする」など、やりがいを感じている声が聞かれました。

利用者が集いやすい雰囲気づくり

昼前になると利用者たちが会場に入ってきました。この日は、ビスコにフルーツやナッツ、クリームを自由にトッピングできる子ども向けのお楽しみコーナーがありました。訪れた子どもたちは、半分に割ったビスコの上に好きなフルーツなどをのせ、オリジナルのデザートを作って楽しんでいました。また、待ち時間には用意されていたゲームで遊んでいる親子の姿も見られました。

フードパントリーとお弁当の準備が整うと、配布が始まりました。フードパントリーは、近隣スーパーのフードドライブや、企業・農家などから寄付してもらったものを自由に持ち帰りできようになっています。お米やお菓子、飲料、調味料、レトルト食品などの食料品のほか、非常食セット、備蓄水、マスク、学用品などが並んでいました。備蓄水など重い荷物は、ボランティアスタッフが駐車場まで運搬を手伝うなど、さまざまな形で利用者をサポートしていました。

主催者から

相原 輝久さん

NPO法人ライフサポートアゴラ
代表理事
相原 輝久さん

NPO法人ライフサポートアゴラは、当初、ひとり親家庭の子どもたちへの学習支援を目的にスタートしました。活動していくうちに、ひとり親家庭でなくても、いろいろな事情で困っている方が多いことが分かり始めました。その状況は特にコロナ禍で顕著になり、食の支援をしてもらえないかという問い合わせが多くなったことが、子ども食堂を始めたきっかけです。

2021年6月、定員50人で子ども食堂を開始しましたが、開催の告知・予約を行うとすぐに埋まってしまうような状況でした。そのため、現在は予算を増やして70名受け入れる体制にしています。また当初は、資金繰りやスタッフの手配、会場での飲食制限など大変なこともありましたが、現在は少しずつ課題が解消されてきています。

今後は、ボランティアの学生による小学生への学習支援を行ったり、同じ立場の保護者同士がつながり、困っていることを相談しあえる場をつくっていきたいと思っています。勉強をしてごはんを食べて、隣接する児童館で遊んで帰る。そのようなコミュニケーションの場として活用してもらいたいです。一番大事なのは、継続することです。長く続けていけるように活動していきたいと思います。

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