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カンガエルーシアター

夏休み伝統文化こども体験事業「三味線教室」

松山市民会館で行われた夏休み伝統文化こども体験事業「三味線教室」の様子を紹介します。

2024年8月2日金曜日、松山市民会館3階小ホールで夏休み伝統文化こども体験事業「三味線教室」が開催されました。松山市内および近郊の小学4~6年生と中学生を対象に5日間の日程で行われ、当日の2日目は9名が参加しました。

まずは、礼の練習から始めます。姿勢を正し、先生の「いち、に、さん」の掛け声に合わせ、参加者全員がきれいに揃うまで練習をしました。続いて、自己紹介の方法も教わりました。一人ひとりが自己紹介を行い、声の出し方、伝え方などを指導してもらいました。

いよいよ、三味線の練習が始まりました。まずは、棹を持つ方の左手親指と人差し指に指すりを装着し、右手でバチを持ち、構えの姿勢をとります。棹に番号がふられており、番号の位置で糸をおさえ、バチではじくと音が出ます。練習曲の「さくらさくら」を、最初は先生が音階を数字に置き換え、歌いながら進めていました。参加者たちは楽譜と棹を交互に見ながら、一生懸命に弾いていました。

その後も先生や参加者の歌声に合わせて何度も合奏しました。「さくらさくら」は、江戸・明治・昭和にかけて歌詞の変遷があり、いろいろな歌詞の歌声に合わせて演奏しました。

また、中学生は新しい曲「赤とんぼ」の練習を開始しました。参加者たちは練習を重ねるたびに上達している様子でした。

参加者インタビュー

  • 三味線を初めて弾いてみて、すごいなと思いました。弾いてみて最初は簡単だなと思ったけど、練習していくうちに難しいなと思いました。できるようになってうれしいです。またやってみたいです。(小学4年生)
  • 三味線は弾くのがとても難しいと聞いていましたが、自分にとってはあまり難しくないなと思いました。三味線を弾いたら、いつも和を感じます。さわってみたら、いつもテレビで観る三味線と同じなのでとてもうれしいです。また機会があれば参加したいです。(小学4年生)
  • 三味線を初めて弾いた時、簡単かなと思ったけど途中から難しくて弾けるかなと思いました。でもゆっくりならだんだん弾けるようになりました。(小学4年生)
  • 弾くのは難しいけど、楽譜を見たり、先生に教えてもらったりして今日はいい感じで弾けたのでよかったです。(小学5年生)
  • 弾く時の小指が少し痛かったけど、昨日より少しだけ上手になれてうれしかったです。(小学5年生)
  • 指すりのつけ方や三味線の弾き方などを習って、少しうまく弾けたのではないかと思います。ほんの少し、自信が持てました。(小学6年生)
  • 三味線の弾き方や礼の仕方を知れてよかったです。「赤とんぼ」をちゃんと弾けるようになりたいです。(中学1年生)
  • 学校で配布されたプリントを見て、参加しようと思いました。久しぶりに三味線をさわれてとても楽しかったです。知らない曲や知っている曲を三味線で弾くことがとてもワクワクして楽しいです。(中学2年生)
  • 初めての三味線で大変なこともありましたが、とても楽しく習えました。不登校の私が大丈夫かなと不安でしたが、楽しくできてよかったです。(中学3年生)

講師から

四国藤本会 会長
藤本流秀代美会 会主
創流民謡会 会主
総師範 藤本 秀代美(安井 美代子)さん

皆さん、とても熱心でやる気を持って取り組んでいました。最初に礼の練習をしましたが、「礼に始まり、礼に終わる」と言われるように礼はとても大事です。礼がきれいにできると、演奏もきちんとできるものです。
よくピアノと三味線のどこが違うのかと聞かれます。ピアノには調律師さんがいますが、三味線は三本の糸を自分でかけて調律してから演奏します。三味線の魅力は、自分で調律して自分の好きな音色で弾けるということです。今回は調律された三味線で練習していますが、将来的にはこういう音を出したいという音の作り方から自分で行い、演奏できるようになってほしいと思います。
毎年参加してくださる方もいますし、この教室がきっかけでお稽古に通われるようになった方もいます。三味線を通して、日本の音楽のよさを感じてほしいです。

主催者から

公益財団法人 松山市文化・スポーツ振興財団
事業振興部 文化振興課
主査
岡田 仁さん

夏休み伝統文化こども体験事業は、平成26年から始まりました。子どもたちに古くから日本に伝わる伝統文化に触れてもらい、日本のこころを学んでもらいたいと思い、松山市文化協会の会員さんにも相談しながら、伝統文化を広める機会をつくろうと思ったのがきっかけです。

最初はお琴教室のみだったのですが、年々いろいろな教室が増え、現在は夏休みと冬休みを合わせて、10の教室を開催しています。また昨年までは小学生を対象としていたのですが、小学生の時に体験したお子さんたちが、中学生になっても参加できるようにということで、今年から参加対象を中学生まで広げました。今年は例年の倍以上の応募があり、伝統文化に関心を持っているお子さんが増えているように感じました。また、この体験事業がきっかけとなり、師範試験やプロ棋士に挑戦するお子さんもいらっしゃって、うれしく思います。今後も継続して伝統文化に触れる機会をつくっていきたいです。

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