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カンガエルーシアター
親子武道体験教室(銃剣道編)
愛媛県武道館で行われた「親子武道体験教室(銃剣道編)」の様子を紹介します。
2022年9月24日土曜日、親子武道体験教室が行われました。愛媛県武道館では子どもたちに武道に親しんでもらおうと、さまざまな武道体験教室を開催しています。
今回は銃剣道です。銃剣道は、お互いに向かい合って、木銃で相手よりも早く胸や喉などを正しい姿勢で突いて勝敗を競います。ただし、小学生は体の発達などを考慮し、防具を着けない基本技の試合となります。2人の選手が並んで決められた基本技を行い、勝敗を競います。
まずは基本作法を学びました。木銃を相手に向ける「構え」の姿勢、「直れ」の合図でもとの姿勢に戻る練習をしました。その後、構えの姿勢で足の動きも組み合わせていきました。
次は、突き動作を教えてもらいました。突いたあと、木銃を腰骨付近まで戻す動作が加わってきます。パンチングミットや広げた新聞紙を何度も何度も突く練習では、少しずつ上達していく子どもの姿が見られました。
最後には実践も行われました。防具を着けた先生の胸や小手をねらって突きます。先生はひと突きごとに声を掛け、子どものやる気を引き出していきます。参加した親子は、普段体験できない銃剣道という競技にふれることができ、満足している様子でした。
講師から
愛媛県銃剣道連盟
中川 颯人さん
銃剣道は、明治時代にフランスから伝来した西洋式銃剣術と日本の槍の術を組み合わせた、突きだけで勝負が決まるシンプルな武道です。しかし、突くために相手の防御や姿勢を崩したり、相手の突いてきたところをいなしたりする技術が必要であり、やればやるほど奥が深いことが分かってきます。どのような戦法で相手の防御や姿勢を崩して一本が取れるかを考えることが非常に面白いです。自分が突いても相手から逆襲されることもあります。しかし、相手の逆襲を恐れずに突いていく勇気がなければ勝つことができません。ですから、銃剣道は精神力を鍛えることができるのも魅力ではないかと考えています。
主に自衛隊で指導が行われていますが、愛媛県内では東温高校に銃剣道部があり、高校生から本格的に始める人が多い競技です。さまざまな武道を体験する中で、銃剣道にも興味を持っていただければと思います。
主催者から
(公財)愛媛県スポーツ振興事業団
愛媛県武道館 企画管理課
主任指導員
日出山 亮太さん
愛媛県武道館では、県内の武道団体と連携して体験教室を開催しています。さまざま武道を体験するお子さんが多く、体験教室がきっかけとなり、習い始める方もいらっしゃいます。武道以外にもいろいろなスポーツがありますが、まずは知ってもらうことが大切だと思っています。そして体を動かすことの楽しさも感じていただきたいです。
また、2022年11月5日土曜日には、愛媛県武道館で「武道体験フェスタ」を開催します。柔道、剣道、弓道、相撲、空手道、合気道、少林寺拳法、なぎなた、銃剣道の9団体9種目をどなたでも体験できます。当日は道場の皆さんと直接、お話することができますので、武道をより身近に感じていただけると思います。参加は無料で、参加賞やお楽しみ抽選会もあります。申し込み方法など、詳しくはホームページをご覧ください。
参加者インタビュー
(1年生の男の子)
木銃は少し重かったけど、楽しかったです。新聞紙を突く体験がよかったです。
(お父さん)
興味のあるものが見つかればと思い、剣道、柔道、相撲などいろいろな武道体験教室に参加しています。銃剣道はめずらしい競技なので体験させたいと思っていました。子どもも楽しそうにしていたので参加してよかったです。