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カンガエルーシアター

おもちゃ病院

松山市総合コミュニティセンターこども館で行われた「おもちゃ病院」の様子を紹介します。

2023年5月7日日曜日、松山市総合コミュニティセンターこども館で、壊れたおもちゃを原則無料で修理してくれる「おもちゃ病院」が開催されました。
午前10時の開始前から、おもちゃを持った親子連れなどが会場に入ってきました。ブースでは白衣を身につけたおもちゃドクターが、おもちゃの患者さんを待っています。
病院と同じく、まず受付でカルテを記入し、診察に進みます。電気や機械の技術を持つドクターがそれぞれの得意分野や経験を活かしながら診察、治療を行います。
おもちゃの持ち主から症状を聞いたあと、ドライバーでネジを外し、内部の様子を調べます。配線を確認したり、壊れている部分はないかなど、慎重かつ丁寧に診察を行います。原因が分かるまでに時間がかかることもありますが、原因が分かれば治療開始です。治療に時間がかかる場合、入院して持ち帰り、後日退院になることもあります。
どのおもちゃの持ち主の皆さんも、直るかどうか心配そうな表情で見守っていましたが、治療して音が鳴り始めたり動き始めた瞬間、表情が和らぎ、笑顔になっていました。

参加者インタビュー

3歳と5歳男の子とお母さん

3歳と5歳男の子のお母さん

物を大事にする気持ちを子どもたちに少しでも伝えられればと思い、参加しました。以前、お兄ちゃんが使っていたプラレールのモーターが動かなくなったので持ってきました。モーターを新しいものに取り換えたら動くのではないかということで、入院することになりました。2人ともプラレールが好きでよく遊んでいるので、直ってほしいなと思います。

4歳男の子とお父さん

4歳男の子のお父さん

おもちゃの消防車のリモコンの電源が入らなくなり、持ってきました。直らないのだったら仕方ないかなと思っていたのですが、偶然、松山おもちゃ病院のことを知り、見てもらおうということになりました。動き始めた時はとても感動しました。専門の知識で直していただき、ありがたいです。

思い出のおもちゃを修理してもらった男性

思い出のおもちゃを修理してもらった男性

母からの誕生日プレゼントのおもちゃが倉庫から出てきまして、懐かしいなという思いで持ってきました。何十年も前の古いおもちゃなので直るかどうか分からなかったのですが、大変、すばらしい技術とアイデアで直していただきました。大事にしていきたいと思います。

3人のお孫さんがいる女性

人形の頭を押すと前へ進むおもちゃが壊れてしまい、押すと人形が飛び出して危なかったんです。内部が壊れていたそうで、いろいろと考えてくださり、飛び出さないように固定してもらいました。このおもちゃは、中学生の孫が幼い頃に使っていたものなのですが、今は1歳半の孫が気に入って使っています。半年前から壊れていたので、この日を待ちわびていました。孫も喜んでくれると思います。

講師から

松山おもちゃ病院
代表 大西富内さん

今回は、「松山おもちゃ病院」の木工、電気、機械、歯科機械の技術を持つ60代から80代までの8名のおもちゃドクターがボランティアで修理しました。私たちは、定年後、今まで培ってきた技術を活かしたい、生きがいを得たいという目的で集まって活動しています。ボランティアの気持ちの裏には、おもちゃが直って喜んでいる姿を見て、私たち自身も喜び、人の役に立っていることを感じたいという思いもあります。

また、子どもたちには、物を大切する心を育んでもらいたいとも思っています。本来は、壊れても簡単に捨てるのではなく、親が子どもの目の前で直すのが一番よいのですが、作りが複雑なおもちゃもあり、直すことが難しい場合もあります。そこで私たちは、壊れている箇所を子どもさんに確認してもらいながら修理を行っています。そうすると、物を大切にする気持ちが育まれ、丁寧に扱うようになります。
おもちゃを直すのが目的ではなく、直す過程を見てもらうことが大事ですので、おもちゃ病院に来られる際には、ぜひ子どもさんと一緒にお越しください。

主催者から

松山市総合コミュニティセンター
指定管理者 公益財団法人 松山市文化・スポーツ振興財団
こども館コスモシアター
福田英利さん

松山おもちゃ病院は、平成15年に松山市総合コミュニティセンターで1回目を開催しました。当施設では年に3回(5月、8月、12月上旬頃)行っていますが、市内の他の施設を合わせると、これまでに100回以上開催されているようです。昨年、松山市からおもちゃドクターの皆さんに感謝状も贈られています。
おもちゃにはプレゼントした時の思い出や思い入れがありますので、おもちゃが直った時の子どもさんの喜ぶ姿を見て、お父さんお母さん、おじいさんおばあさんも喜ばれています。子どもたちには、おもちゃ病院での体験を通して、物を大切にする気持ちを持ち続けてもらいたいと思います。

松山市総合コミュニティセンター こども館(外部リンク)

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