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カンガエルーシアター

いよココロザシ大学付属学園 休日子どもカレッジ

松山市のハーモニープラザを会場に行われた「いよココロザシ大学付属学園 休日子どもカレッジ」の様子を紹介します。

「いよココロザシ大学付属学園 休日子どもカレッジ」は、NPO法人いよココロザシ大学が実施する、長期休暇(夏・冬・春)の小学生預かり事業です。夏休みなどの長期休暇中に、保護者が仕事などで昼間家庭にいない小学生のお子さんの居場所として、子どもの遊びや学び、さまざまな体験を提供しています。

今回は、2023年8月2日水曜日に行われた補助犬について学ぶプログラムに参加しました。補助犬には「盲導犬・聴導犬・介助犬」の3種類があり、それぞれ、目の不自由な人、耳の不自由な人、手足の不自由な人の生活をサポートしています。まだあまり普及しておらず、愛媛県内で盲導犬は12頭、聴導犬は3頭、介助犬は1頭しかいないのが現状だそうです。

この日は、介助犬の愛ちゃんと聴導犬のエマちゃんのデモンストレーションを体験しました。車椅子に乗っている状況で介助犬の愛ちゃんに落としたスマホを拾ってもらう体験や、聴導犬のエマちゃんが火災報知器が鳴っていることを知らせる様子を見学しました。また、希望者全員が「シット(お座り)」の指示を出す体験も行いました。

最後に、講師から「介助犬を見かけたら見つめたり触ったりしないで、連れている人にお手伝いできることはないか声を掛けましょう」と接し方を教わりました。

参加者インタビュー

  • 楽しかったし、たくさんのことを教わってよかったです。愛ちゃんに「シット」と言ったら座ってくれてうれしかったです。(小学2年生の女の子)
  • 体の不自由な人を助ける犬についてよく分かりました。身振りを覚えている聴導犬のエマちゃんは、すごいなと思いました。人の役に立つ補助犬がたくさんいたらいいなと思います。(小学2年生の男の子)
  • 英語で訓練していることなどいろいろなことが分かり、指示を出す体験ができてよかったです。今日のことをお母さんたちにも伝えたいと思います。(小学3年生の女の子)
  • 去年もお話を聞きましたが、忘れていたので復習になりました。補助犬は「ほじょ犬マーク」のあるお店しか入れないと思っていたけど、マークのないお店でも入れるということが分かり、勉強になりました。家の近所で盲導犬を連れて歩いている人がいるので、困っている時は声を掛けてみようと思いました。(小学4年生の女の子)
  • 補助犬の数が少ないのでもっと増えてくれたらいいなと思いました。体験では指示したことをしてくれたから、すごいなと思いました。もし、困っている障がい者を見かけたら声を掛けたいです。(小学4年生の男の子)
  • 授業でも習ったことがあったけど、実際に介助犬を見たら迫力があるなと思いました。犬が苦手だったけど、こわくなくなりました。(小学4年生の女の子)

講師から

砂田 眞希さん

一般社団法人 ドッグフォーライフジャパン
代表理事
砂田 眞希さん

補助犬を育てる活動をしている中で、子どもたちへの教育の一環として啓発活動を行っています。障がいのある方が社会に出ていく時、いろいろな人の理解が必要となります。ですが、障がい者と子どもが接する機会は少ないのが実情で、犬を通じて障がい者への接し方を学んだり、興味を持ってもらえればと思っています。休日子どもカレッジでお話するのは、3回目となります。今回も子どもたちは一生懸命、話を聞いてくれました。

以前、障がい者の方からうれしい話を聞きました。盲導犬を連れて道で迷っていたのですが、その様子を見た子どもさんが声を掛けてくれたそうです。対応の仕方がとてもスムーズだったので聞いたところ、補助犬に関する授業を受けたことがあるお子さんだったそうです。

困っているようだけど、どのように接したらいいか分からないという方も多いと思います。声の掛け方も「大丈夫ですか?」ではなく、「お手伝いしましょうか?」の方がお願いしやすいそうです。多くの方に知ってもらうことで、障がいのある方や補助犬への理解が深まってほしいと思います。

主催者から

泉谷 昇さん

NPO法人いよココロザシ大学
理事長
泉谷 昇さん

「いよココロザシ大学付属学園 休日子どもカレッジ」は2021年の夏休みから始まり、今年の夏で3年目となります。週に1回程度、講師を招いて子どもたちに知ってほしい内容についてお話をしてもらっています。

私たちの休日子どもカレッジでは、子どもたちが自分たちで一日の過ごし方を決めるというのが根底にあります。遊んだり、工作をしたり、宿題をするなど子どもたちはやりたいことをして過ごします。イメージかもしれませんが、最近は「何をしたらいいの?」と大人に聞いてくる子が多いように思います。そのような時は「何をしたいの?」と子どもたちに考えさせるようにしています。「何をしても自由」というと、無秩序のように思えるかもしれませんが、子どもたちに任せると次第にルールができています。子どもたちには、ここで過ごしていく中で自発性や自己肯定感を育んでもらえればと思っています。

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