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カンガエルーレポート
平成26年度 子どもから広がるいじめ0(ゼロ)ミーティング
いじめと向き合う大切な日となりました
2014年12月26日金曜日、松山市総合コミュニティーセンターで、松山市の小中学生による、いじめに対する認識を高め、いじめをなくそうとする態度と実践力を高める取組「いじめ0(ゼロ)ミーティング」が開催されました。松山市内各校代表の児童生徒161名、保護者、教員、教育関係者、総勢330名が参加しました。
大切なのは、実践すること
子どもたちはグループに分かれ、いじめの現状とその要因について意見を交わし、今後の対策を考えました。いじめの現状として多く挙げられたのが“グループからの孤立”や“陰口、暴言”でした。これらに対し、子どもたちは“もっと温かい言葉を大切にしよう”という考えのもと、友達の良いところを書いたカードの掲示や挨拶運動、またクラス全員で遊ぶ機会や、縦割り班での活動を増やし、友達の輪を広げようという提案がなされました。
一方LINEなどを通じた現代ならではの問題も多く、学校内だけでなく家庭での対策の必要性も考えさせられ、保護者や教員も一体となっていじめと向き合う空間となりました。
各校それぞれいじめをなくすための取組を発表する場では、伝わりやすく工夫して制作したCMの発表や、実際に校内で行っているラジオ形式の校内放送の実演などがあり、各校の特長を生かした取組に共感したり、新たな発見があるとメモを取ったりするなどしていました。最後の感想発表では「今日得た情報を持ち帰り、自校で実践したい」との声が多く、いじめをなくしていきたいという子どもたちの真剣な姿勢が伝わってきました。
主催:松山市教育委員会学校教育課
松山市は「いじめ対策総合推進事業」の取組として、平成18年度に「子どもから広がるいじめ0ミーティング」をはじめました。当時、全国でいじめが原因となる深刻な事故が起き、松山市は緊急に対策をはじめ、市全体でいじめ防止・解消に継続して取り組んでいます。
「いじめ0ミーティング」は、各校の代表児童・生徒が参加し、話し合いを通じて共通の悩みや他校の取組を知ることができる情報共有の場になっていて、自校に帰ったときに自ら目標に向かって行動するきっかけづくりをしています。そして、毎年継続していくことで、松山市内の小中学校全体でいじめをなくそうという意識を高め、さらには、学校だけではなく、家庭や地域でも合わせて取り組んでいくことで松山市全体で「いじめ0」を目指しています。