ページの先頭です。

メインメニューへ移動します。

本文へ移動します。

フッターへ移動します。

本文です。

カンガエルーレポート

サマー!エコキッズスクール「気にしてみよう 考えてみよう 水について」

2018年7月21日土曜日、公益社団法人 愛媛県浄化槽協会で「サマー!エコキッズスクール ~気にしてみよう 考えてみよう 水について~」が開催され、小学生28名が参加しました。

「サマー!エコキッズスクール」は、小学4~6年生を対象に、夏休み期間中、まつやまRe・再来館や都市環境学習センターなどの環境学習施設や市内の事業所などで開催しており、「松山市エコリーダー」や市内の事業所職員などが講師となり、3Rや昆虫の観察、施設の見学などを行い、ごみ減量や自然の大切さについて学ぶ体験型の環境教室です。夏休みの自由研究のヒントをつかんでもらおうと、2003年からスタートしました。

今回の講座では、私たちが使った水はどのようにしてきれいになっているのか、その仕組みや水の大切さを学びました。さらに、水をきれいにしてくれる微生物を顕微鏡で観察し、また世界にひとつだけのオリジナル顕微鏡を作るといった体験を通して、普段の生活の中で、汚れた水をできるだけ出さないようにするにはどうすればいいのかなども学びました。

汚れた水をきれいにして、自然に返す仕組みを学ぼう

普段の生活で生活用水として使われる水は、最終的に川や海に流されます。その川の水はなぜきれいに維持されているのか、その仕組みを学びました。川の中の汚れは、まず水量によって希釈され、次に川底に沈殿します。そこで水をきれいにする微生物によって生物分解され、石や砂でろ過されます。この仕組みを、川の自浄作用といいますが、作用には限界があります。

そのため、汚れた水をできるだけ出さないことや、川の自浄作用を参考にして作られた、下水処理場・浄化槽によって、汚れた水をきれいにして自然に返す必要があります。

世界196ヶ国のうち安心して水道水が飲める国はたった15ヶ国しかなく、日本はその一つです。飲用に耐えるほどの水の浄化には、高い技術や設備、環境と、それらを維持する大きなコストが必要です。水資源に恵まれた日本とはいえ、水を大切にし、汚れた水をできるだけ出さないようにする、みんなの意識が大切です。

雨が降って川に流れ、私たちが使用した水をきれいにして川や海に返し、それらがまた雲になって雨が降る。この水の大循環について、親子一緒になって学びました。

微生物を顕微鏡で観察しよう

汚れた水をきれいにしてくれる微生物は約1,500~2,000種類いますが、それらの一部を、実際に顕微鏡で観察しました。
微生物の「微」とは「小さい」という意味で、もし微生物がビーチボールの大きさだったら、人間は富士山より大きくなるということを聞いて、みんなとても驚いていました。

用意された顕微鏡ごとに様々な微生物を見ることができ、代わる代わる顕微鏡を覗いては、それがどの種類の微生物なのかを資料で確認したり、講師に聞いたりして、とても熱心に観察していました。

世界に一つだけの顕微鏡を作ろう

次は、手作り顕微鏡キットで顕微鏡作りに挑戦です。セロハンテープを使って筒を組み立てていく顕微鏡で、説明書を見ながら頑張って組み立てていきました。
用意された様々な飾りを選び、組み立てた顕微鏡を自分好みに飾り付けしていきます。動物や花、シールやテープなど、自分好みの装飾をして、世界に一つだけの顕微鏡となりました。

最後に、参加者たちは、「水のことを学びました」という受講証を受け取り、充実した講座を終えました。

講師から

藤井 隆教

公益社団法人 愛媛県浄化槽協会
総務部業務課 副課長 兼 松山支部 係長
藤井 隆教さん

顕微鏡で微生物を見たり、顕微鏡を作ったりしている様子など、とても楽しそうでした。
普段の生活の中で使った水がどのような仕組みで川や海に流されているのか、その仕組みを知ることで、どうして使った水をきれいにしなければならないのかを考えてほしいと思います。例えば、シャンプーや洗剤・石けんなどは適切な量を使うこと、ジュースなどは注ぎすぎないよう注意し残さないことが大切だという意識を、子どものころから持つことが大切です。また微生物の役割を知り、家庭でも手作りの顕微鏡で微生物などを見たりするきっかけになってほしいです。

愛媛県浄化槽協会では、次世代を担う子供たちに「水の大切さ」を広く理解してもらうために、小・中学校の環境に関する学習授業や市町のイベント等に職員を派遣しています。体験学習や実験などを通して、暮らしと水の関わりやどうして使った水をきれいにしなければならないかを学んでいってほしいと思います。

参加者の声

  • 一人ではなく友だちとも相談しながら顕微鏡を作れたし、見たことのない微生物を見られてよかったです。
  • 顕微鏡を自分で作ることが普段はないので、とても楽しかったです。またこのようなイベントがあったら、来たいです。
  • 微生物がどのような形なのか、どのように動いているのかが見られてよかったです。また、実際に顕微鏡を使えてよかったです。
  • 先生方が私たちのために楽しい講座を開いてくださったおかげで、顕微鏡も作れたし、水のことについても詳しく学べたと思うのでよかったです。おかげで自由研究が少しでも早く、上手にできるのではないかと思いました。
  • 私は毎年自由研究でテーマが決まらず8月になってしまうので、「水」についてまとめようと思い参加しました。4年生のときにもしましたが、それより深く水のことを知ることができたのでよかったです。先生が優しく教えてくれて、とてもわかりやすかったです。
  • みんなで楽しく学習ができて、うれしかったです。あらためて水の大切さを知りました。今度も参加したいです。
  • ぼくはこの学習を通して、水の大切さを学びました。この講習の最初の方にあったクイズでは、以外にも「そうなんだー。」と思えるような内容で楽しめましたし、「世界で一つの顕微鏡を作ろう!」では、自分らしい作品が作ることができてうれしかったです。
  • 私はけっこう水を使いすぎたりしていることがあるので、今日から水を使いすぎないように気を付けたいです。顕微鏡に飾りをつけるのが、とても楽しかったです。
  • 楽しかったです。先生の話はわかりやすい内容で、子どもでもわかるように説明してくれたので、とても勉強になりました。
  • 微生物を観察したり、水の勉強や顕微鏡を工作したりと、このような体験ができてとても楽しかったです。いろいろな物があったので、また参加したいです。
  • 生物に興味を持てたし、「もっと微生物を見たいな。」と思いました。微生物の特性や生態も、どこにいるのかなどいろいろとわかったのでうれしかったです。これからは、もっと興味をもって微生物をみたいと思いました。
  • 水の大切さが、よくわかりました。
  • 顕微鏡を作るのも楽しかったし、微生物や水のことがよくわかりました。また、微生物を見たいです。
  • 川は微生物や砂利などでごみを取り除いて、「少しはきれいにできるんだな。」と思いました。世界に一つだけの顕微鏡を作って、楽しかったです。
  • 私は水のことや微生物を学べて、とても楽しかったです。これからも、微生物をたくさん観察したいと思いました。
  • 家で体験できない微生物を見られて、とてもうれしかったです!川や海のこと、水の旅のことなどが知れて、工夫をやっていこうと思いました。
  • あまり生活に関わりがないことを見て、「こういうものもあるんだな。」と思い、勉強になりました。
  • 今回、このイベントに参加ができて、とてもよかったです。水の大切さや微生物などのことが詳しくわかり、実際に顕微鏡で微生物を見て、どのような生き物かがよくわかったところがよかったです。最後に作った自分オリジナルの顕微鏡をデコレーションするのが楽しかったです。
  • 微生物にはたくさんの種類がいて、おもしろいと思いました。これからジュースなどを残さずに、川や海をきれいにしようと思いました。
  • 理科のキットも難しく顕微鏡を作るのは初めての私が、たった5分ほどで作れたが、とても簡単ですごいと思いました。あと、いろいろな種類の折り紙やマスキングテープがあって、2時間が楽しめました。ありがとうございました!
  • 微生物の観察で、理科の授業で習った以外の微生物を見ることができてよかったです。たくさんの微生物について、知ることができました。
  • 「サマー!エコキッズスクール」があれば、また来たいです。今日やったことを自由研究の参考にします。今日はありがとうございました。
  • このイベントで、水の大切さや節水に気を付けないといけない、ということがわかりました。あと、顕微鏡で微生物を観察して、微生物の小ささや水の中で役にたっていることが分かりました。
  • 普段体験できないことができて、うれしかったです。微生物の観察や世界に一つだけの顕微鏡を作ったり、いろいろなお話を聞けたのでよかったです。
  • またこういう機会があったら、参加したいと思いました。
  • 顕微鏡で微生物を2体見つけられたことや、顕微鏡を作れてよかったです。また、節水をしたいと思いました
  • 「サマー!エコキッズスクール」に参加して、本当によかったです。先生たちが、わかりやすく楽しく話をしてくれて、すごく楽しかったです。微生物の観察では、学校の理科で微生物の勉強を今しているところなので、学校の授業に活かしていきたいと思います。
このページの一番上へ