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カンガエルーレポート

育児講座「お話大好き」

2019年2月21日木曜日、松山市高浜公民館で味生保育園地域子育て支援センターの育児講座「お話大好き」が開催されました。この育児講座は、平成29年11月から平成30年6月生まれの第1子の赤ちゃんとお母さんを対象に、昨年10月から6回シリーズで行われています。第5回の今回は、絵本専門士の菅弥和乃さんをお迎えして、絵本と子育てについてお話していただきました。

幼い頃の絵本の読み聞かせの経験が生きる力に

絵本専門士とは、文部科学省所轄の国立青少年教育振興機構が養成、認定した絵本の魅力と可能性を伝えるスペシャリストです。菅さんが絵本を手に話し始めると、赤ちゃんたちはお母さんから離れて、菅さんのところへ近寄っていきました。菅さんが持ってきた絵本は、約30冊。1冊ずつ手に取りながら、絵本への思いやエピソードを交えながら話してくださいました。

絵本を読んでもらったという記憶は、子どもたちが大きくなった時の生きる力になるそうです。また、感情豊かな人に育つとも言われています。言葉は、テレビやスマホなどの機械音と違って、まずはお母さんやお父さんの体に入り、愛情や感情がたっぷり入った声で子どもたちに伝えられます。絵本を読んでもらう時間は、子どもにとってお母さんやお父さんが自分に向き合ってくれる時間なのです。忙しいときに限って、子どもが「絵本、読んで」と言うのは、「こっちを向いて」という気持ちの表れなのだそうです。そのような時は、少しでもいいので子どものために時間を作ってあげてほしいと、お母さんたちに伝えていました。

絵本のある子育てを

絵本選びのポイントも教えていただきました。まずは、お母さんやお父さんの好きな絵本を選ぶこと。そして赤ちゃんの場合は、言葉にやさしいリズムがあるものやデザインの素敵な絵本がおすすめです。また、絵本を手にすることを考えると、大きすぎず、角に丸みのある絵本がいいそうです。

子どもによって、自分でページをめくるのが好きな子、絵本をかじるのが好きな子など、さまざまです。「読んでいるのに聞いてくれない」と不安になるかもしれませんが、声は聞いているので、いつかお母さんの声と物語がつながります。2歳頃までは、絵本もおもちゃのような感覚で、おもちゃ箱のように手の届くところに置いてあげると、絵本が大好きな子に育つかもしれません。
また、少し大きくなってくると自然や動物が登場するお話もおすすめです。自然体験と絵本の世界がつながると、身の回りの世界が広がって、日常がもっと楽しくなるそうです。

最後は、大型絵本のお話に合わせて、みんなで「ぴょーん」。
絵本を通した子育ての楽しみ方を教えてもらいながら、参加した赤ちゃんとお母さんたちは、ゆったりとした表情で絵本とふれあっていました。

講師から

菅 弥和乃さん

絵本専門士
菅 弥和乃さん

絵本専門士として、絵本の魅力を伝えながら、絵本を使って人生を楽しんでもらいたいという思いで活動しています。私自身、絵本は子育てを楽にしてくれるものだと感じています。五感を活用し、言葉も豊富になりますし、情緒も育ちます。また、絵本を読んでもらっている子は、将来、大きくなってポジティブな考え方ができる人になるとも言われています。でもそれ以上に伝えたいのは、親子の愛情を深めてくれるものだということです。絵本を読んであげると、子どもは楽しい気持ちになりますし、楽しんでいる子どもを見ると親も幸せですよね。絵本を使って子育てを楽しんでほしいと思います。

主催者から

松井 しのぶさん

松山市立味生保育園 地域子育て支援センター
松井 しのぶさん

味生保育園地域子育て支援センターでは、第1子の0歳児とお母さんを対象に、育児講座を開いています。私自身もそうだったのですが、第1子の時は「分からないことが分からない」ということが多いものです。他のお母さんたちが質問していることで悩みが解決できたり、同じくらいの月齢のお子さんたちの様子を見て、安心してもらったり、お母さんたちにそっと寄り添えるような存在でありたいなと思っています。現在、平成30年7月から平成30年12月生まれの赤ちゃんとお母さん対象の育児講座の参加親子を募集しています。締め切りは、平成31年3月20日水曜日です。参加をお待ちしています。

松山市立味生保育園地域子育て支援センター(外部リンク[松山市ホームページ])

参加者の声

  • 楽しそうな絵本を知ることができました。たくさんの絵本の中から、うちの子どもの好きな本のタイプを感じることができたのでよかったです。
  • たくさんの絵本に、子どもが興味津々でした。まだ図書館には行ったことがないので、機会を見つけて借りて、読み聞かせたいと思います。
  • 図書館や本屋に行っても、どの絵本がよいのか悩むことが多かったので、絵本の選び方やおすすめの本をいくつか見られてよかったです。また、読んでも聞いてくれない時、声は聞いていて見ていないだけということが分かり、とても参考になりました。
  • 絵本のよさを分かりやすく、頭に入りやすいようにお話くださり、楽しく過ごせました。自分も楽しみつつ、読もうと思います。
  • 絵本への興味、関心が感じられず、どのように読み聞かせをするかのヒントをもらえたような気がします。まずは、子どもとの絵本の時間をつくるところから楽しみたいです。
  • たくさん本があり、どれがいいのか分からない部分があったので、今回、話を聞けてよかったです。私が読むタイミングと、子どもが読んでほしいタイミングが違うことがよくあって悩んでいたので、少し楽になりました。もう少し楽しく、絵本にふれあえるようにしていきたいです。
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