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カンガエルーレポート

サマー!エコキッズスクール「未来の子どもたちに美しい星空を!」

2022年8月9日火曜日、松山工業高校でサマー!エコキッズスクール「未来の子どもたちに美しい星空を!~望遠鏡を作って空を見上げてみよう~」が開催されました。今回は、100年後の子どもたちに満天の星空(きれいな空)を残そうという思いで活動を行っている松山工業高校防災リーダーの皆さんによる講座です。参加者たちは星や環境について学んだり、望遠鏡づくりに挑戦したりしました。

光害をなくし星のきれいな街に

この日の講座は、SDGsの7番「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」と13番「気候変動に具体的な対策を」に関係しています。
講師の高校生や参加者同士で自己紹介を行ったあと、スクリーンにいろいろな星空の写真を映し、説明がありました。松山と大三島の星空の写真を比べると、圧倒的に大三島の方がたくさんの星が見えます。松山で星が見えにくいのは光害(ひかりがい)が原因だということです。光害とは不要な光による公害のことで、夜空が明るくなり、天体観測や生態系を混乱させたり、エネルギー浪費の一因になったりしている問題です。

また電気がどのように作られているか、子どもたちに発表してもらいました。現在の日本では、約80パーセントが石炭やガスを燃やし、二酸化炭素と有害物質を排出して電気を作っていますが、近年、環境にやさしい「太陽光発電」「風力発電」「水力発電」「バイオマス発電」「地熱発電」などを国や企業が進めています。高校生たちは、テレビや電気をつけっぱなしにしないなど、少しでもエネルギーの無駄をなくし、星がきれいに見える街になってほしいという思いを伝えていました。

望遠鏡を作って景色や夜空を眺めよう

後半は望遠鏡作りを行いました。レンズで光を集めて見る屈折望遠鏡のキットを組み立てて作りました。

まずは材料をすべて取り出し、机の上に分かりやすく並べておきます。ボンドをつけて筒同士を差し込むなど力の必要な作業や、レンズを筒の中に入れるなど少し難しい作業も多かったのですが、高校生たちに丁寧に教えてもらいながら進めていました。

ファインダーを取り付け、ペットボトルのふたの中央に穴を開けて、望遠鏡から見える景色をスマートフォンで撮影できるようにしたら完成です。

最後に完成した望遠鏡を持って屋上移動し、三脚に取り付けて街の景色を眺めました。「くるりん(観覧車)が見えた」「景色が逆さまに見える」などの声があがり、参加者たちは手作りの望遠鏡から見える景色を楽しんでいました。

講師から

松山工業高校防災リーダーの皆さん

松山工業高校防災リーダーの皆さん

私たちは普段、防災リーダーとして小中学校などで防災に関しての出前授業を行っています。地球温暖化などの気候変動と防災は関係があり、SDGsを意識しながら活動を行っています。

昨年のサマー!エコキッズスクールはオンラインで開講し、自宅で望遠鏡作りを体験してもらいました。今回は対面での講座ということで緊張しましたが、いろいろな人と関わることができてよい機会になりました。皆さん楽しそうに作ってくれていたのもよかったです。モノづくりが上手なお子さん、SDGsや発電方法について詳しいお子さんも多くて、よい刺激を受けました。これからも子どもたちにもっといろいろなことを伝えていきたいと思います。

主催者から

冨永 宏彰さん

松山市 環境モデル都市推進課
冨永 宏彰さん

毎年、夏休み期間中に松山市内の小学校に通学している4年生から6年生を対象に「サマー!エコキッズスクール」を開催しています。松山市エコリーダーや企業、団体の方などが講師となり、実験や工作、施設の見学などを行い、環境について学ぶ体験型の教室です。今年度は16講座、開講しました。
小学生と高校生、年齢が近いこともあり、子どもたちも親しみを持ってよい雰囲気の中で楽しんでもらえていた思います。試行錯誤しながら望遠鏡づくりをしたことで、完成した時の達成感は大きかったのではないでしょうか。

お子さんたちは終始笑顔で、親子の会話にもつながったように感じています。講座をきっかけに環境について、また家族でも話してもらえるとうれしく思います。

参加者インタビュー

  • 宇宙から見た日本の明るさに驚きました。夜空を見上げたら星がたくさん見える環境にすることが、人の生活や動植物にとってもよいことだと分かりました。電気についてのお話やクイズと、作った望遠鏡で観覧車が見えたことが楽しかったです。望遠鏡を作るだけだと思っていましたが、光害や電気についてのお話があり、興味深かったです。
  • 光害という言葉を初めて聞き、星が見えない理由が分かりました。実際に望遠鏡を作っている時が楽しかったです。SDGsの説明がとても分かりやすかったです。夜、作った望遠鏡で月を見て、クレーターまで見ることができました。
  • 光害で星が見えないと知ったので、必要ない時は電気を消すようにしたいです。望遠鏡を作ったことが楽しかったです。星が好きなので、自分で作った望遠鏡で星や月を見てみようと思います。
  • 星について学びました。望遠鏡作りや天の川の写真が見られたのがよかったです。手作りの望遠鏡でこんなに見えるなんてすごいと思いました。僕の望遠鏡ができてうれしいです。
  • 人が生活するために必要なものが、地球環境にはよくないこともあると分かりました。無駄な電気を使わないように気をつけたいです。屈折望遠鏡を初めて覗いたとき、建物が逆さまになっていたことが面白かったです。屈折望遠鏡を作ってみて上下が逆になることが分かりました。
  • 環境のことや、SDGs、電気を無駄遣いしないことを学びました。また光は環境を悪くすることがあると分かり、勉強になりました。望遠鏡で景色を見たのが楽しかったです。SDGsのことは、去年自由研究で調べていたので興味があり、改めて勉強になりました。手作りで望遠鏡ができると思わなかったし、思ったよりすごくよく見えて、びっくりしました。
  • どうして反転して見えるのか分かりました。望遠鏡作りでレンズを実際につけたり、筒をはめたりする工作の工程が楽しかったです。レンズを取り付けながらこれで見えるんだなと思うと、自分で作ることができる喜びを感じました。(お子さん)
    思っていたより本格的で、もともと星好き男子だったのですが「今夜、月をお父さんと観る」など発展性があり、参加できてよかったです。高校生が一生懸命進行していた姿が、親としてハラハラドキドキしつつ、応援していて、そんな感情も楽しめました。(保護者)
  • 公害に光害もあることが分かりました。望遠鏡でくるりんが反転して見えたのでびっくりしました。
  • 100年後の子どもたちにきれいな星空を届けるためにはどうしたらいいのか分かりました。
  • 光害の影響で、星が見えづらくなっているということを学びました。ホワイトボードでクイズに答えたのが楽しかったです。星の写真がすごくきれいでした。望遠鏡を作って、くるりんを見ることができてよかったです。
  • 望遠鏡作りと、望遠鏡で景色を見るのが楽しかったです。望遠鏡から見える景色をスマートフォンで撮れてよかったです。望遠鏡のピントを合わせるのが難しかったのすが、教えてもらえてうれしかったです。月などを見てみたいです。
  • 望遠鏡作りが楽しかったです。星空が環境によってどんどん見えなくなっていることが分かり、これから減らせる電気は減らしたいと思いました。
  • 節電の大切さやSDGsについて学びました。望遠鏡作りがとても楽しかったです。星の名前、光害、発電などさまざまなことについて知ることができてよかったです。
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