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カンガエルーレポート
子育て講座「リトミック」
2023年2月21日火曜日、松山市新玉児童館で子育て講座「リトミック」が行われました。1歳半から2歳のお子さんとその保護者が対象で、当日は9組の親子が参加しました。音楽を感じながら親子でふれあったり、イメージしながら体を動かしたりなどして、楽しいひとときを過ごしました。
音楽で心地よさを感じて
まずは、お母さんの膝の上に座って音楽を感じることから始まりました。先生のピアノの曲調や音の大きさに合わせて、お母さんの膝の上でゆらゆらします。小さく動いたり大きく動いたり、ゆっくりだったり止まってみたり、みんな心地よさそうです。音楽が止まってお母さんの足の間にすとんと落としてもらうと子どもたちは楽しそうで、笑い声が聞こえてきました。
少し慣れてきたところで、お返事に挑戦しました。先生が子どもの名前を呼びながらタンバリンをたたき、「はーい」と返事をしながらたたき返します。お母さんに手伝ってもらう子、ひとりでたたく子などさまざまでしたが、みんな上手にできました。
次は、先生の音楽に合わせ、お母さんと手をつないで自由に歩きました。音楽のテンポに合わせてゆっくり歩いたり、かけ足になったり。音楽が止まったらその場で止まり、始まったらまた歩きだします。途中、“たかいたかい”をしてもらったり、くるっとまわったりと、身体で音楽を感じている様子でした。
たくさん動いたあとは、休憩タイム。床に寝転んで、子守唄を聞きながらひと休みしました。
イメージしながら身体で表現
今度は、絵本が出てきました。動物たちが森の中のお風呂に入るというストーリーと音楽に合わせて、子どもたちもゴシゴシとマネをしました。カラフルなスカーフの中からお気に入りの色を選び、お母さんをゴシゴシしたり、交代してゴシゴシしてもらったりしました。
続いて、大きな輪になった太ゴムが登場しました。子どもたちが大きなゴムの輪のお風呂に入ると、お母さんたちはゴムを持ち、リズムに合わせて動かします。先生がシャワーのようにタンバリンを頭の上で鳴らすと、子どもたちは大喜び。お風呂に入っている気分を味わっていました。
お手玉を使った手遊び歌にも挑戦しました。お手玉を取って床に落として「ぺったん」、両手で挟んで「こねこね」。お餅つきのマネをしました。
ついたお餅(お手玉)は、大きなスカーフを広げた中に入れます。スカーフをぜんざいが入った鍋に見立てて、童謡「あぶくたった」の曲に合わせながら、布を上下させて、ぜんざいを作っていきます。煮えたかどうだか、みんなでむしゃむしゃ食べて楽しみました。
最後は「ぎゅっぎゅっぎゅっ」の音楽に合わせて、子どもの手をにぎったり抱っこしたりしながら、親子のふれあいの時間をしめくくりました。
参加者インタビュー
- おとなしい性格でじっと見ていることが多かったのですが、さわってみたい気持ちや身体を動かしたい気持ちが伝わってきてよかったです。表現力やリズム感を身につけられるリトミックに参加できてよかったです。
- リトミックにもともと興味があり、今回参加しました。身体を動かしながら音楽が楽しめてよかったと思いました。絵本の時間があったのもよかったです。
- あっという間の1時間でした。子どもが最初から最後まで楽しそうでした。笑顔が見られて、参加して本当によかったです。また次回も参加したいなと思いました。
- 普段通っている児童館で、たくさんイベントをしてくれるのでありがたいです。音楽やリズム遊びが好きなので子どもも楽しんでリトミックを体験できました。
- 初めてリトミックに参加しましたが、とても楽しかったです。娘も分からないなりにマネをして、がんばっていました。また参加したいです。
- 子育てをする上で児童館は、なくてはならない場所です。いつもの場所で顔見知りの友達とリトミックができて、子どもも楽しそうでした。また参加したいです。
- 子どもと一緒に身体を動かして親もリフレッシュできました。子どももノリノリで楽しそうでした。
- リトミックを体験したことがなかったので、とても新鮮で楽しめました。
- お手玉など普段さわる機会がないので新鮮でよかったです。動き回れたので子どもも楽しそうでした。
講師から
特定非営利活動法人
リトミック研究センター
愛媛第一支局 指導スタッフ
笹岡 和美さん
この月齢のお子さんは恥ずかしがったり、人見知りも多い時期なのですが、今日は積極的に参加してくださるお母さんが多く、お子さんも積極的に活動していました。
リトミックはできるできないではなく、音楽が流れている中で感じたままに動き、その中で音楽の違いを聴き分けて身体で表現するというものです。みんなでそろえるのではなく、思うままに表現して心地よい時間を過ごしてもらうということが基本となります。
今日のお手玉遊びでは「ぺったん(いち・に)、ぺったん(いち・に)」と拍子をとりながら、遊びの中で音楽の要素を身体の中に取り入れていきました。6歳までの幼児期は、感覚も豊かで耳の成長も著しいと言われています。リトミック教育は子どもさんの持っている潜在的な能力を引き出し、豊かな音楽を聴いて表現するということを大切にしています。
ご自宅でも童謡などの音楽を聴きながら、子どもさんの背中をトントントントンとたたいて拍をとったり、身体をゆらしたりなどして、音楽とふれあってもらえればと思います。
主催者から
松山市新玉児童館
近藤 亜衣梨さん
子育て講座「リトミック」は、今年度2回目の開催でした。今日の講座ではお子さんもお母さんたちもとてもよい雰囲気の中、にこやかに音楽を楽しんでいたように感じます。
子育て講座は、未就園児の親子を対象に年間を通じて行っており、毎回、講師を迎えて開催している人気の講座です。今年度はリトミックのほかに、英語やベビーマッサージなどを行いました。来年度も引き続き、開講予定ですので楽しみにしていてください。
また最近、児童館では土日の利用者が増えています。お母さんだけでなく、お父さんやおじいちゃん、おばあちゃん、友達同士で遊びに来る小学生も増えていて、うれしく思います。これからも気軽に遊びに来てもらえるよう、そして安心して過ごしてもらえるように努めていきたいと思います。